なんか文章を書き続けずにはいられない夜だ。


大学一年時代を引き続きいろいろ思い返していたら、
ふと「野ブタ。をプロデュース」を思い出した。

確かパソコンを買った直後に、youtubeで全話観直した。
震災前かな、震災直後かな。

中学二年か三年のときにやっていたドラマなんだけど、
ドラマの中では未だに一番好きだなあ。


ジャニーズがダブル主演で、一見ちゃらちゃらした青春ドラマと思いきや、そうではない。
人生のバイブルになりうる名言や名場面が各回に散りばめられていて、
どの回を切り取ったとしても、気持ち良く前が向ける作品なんだよなあ。

キャスティングも絶妙。
特に、高校生を取り巻く大人たちが非常に良い。
夏木マリ、忌野清志郎、宇梶剛士、高橋克実。
それぞれ役柄がこの人しかいないだろうって具合にぴったりだし、
また人物に温かみがあって良いんだよなあ。

ストーリー展開も良い。
嘘つきな桐谷修二が大切なことに徐々に気づいていく過程が好き。
小さな嘘の積み重ねが大きな嘘になって、一度は周りに突き放されてドン底まで落ちるんだけど、
いつの間にか真の友だちになっていたアキラと野ブタのお陰で這い上がっていく。

修二と2人の関係を見てて感じることがある。
本音を言い合える仲の友だち、
ずっと付き合っていきたいと思える友だちができるときは、懸命に同じ方向に向かったことがあるっていう経験をしたときなんじゃないかっていうこと。
もちろん、なんとなく親友になるケースもあるとは思うんだけど。
一緒に乗り越えた友人って、やっぱり他とは違うと思う。

あと、嘘はついちゃいかんよね、極力。
嘘を付かずに付き合っていけるっていうのも一つ大事なことだと思う。
大して仲良くない人には多少の嘘をついてしまうこともある。
これが、仲良くなりきれない原因かもしれない。
肝に命じておこう。


自身を投影しやすいテーマのモノやセンチメンタルな気分になれるモノを好む傾向にある自分は、
そりゃ好きだよなあっていう作品。
中学生当時のつまらない人間関係に悩む自分には、
入り込むのにもってこいのドラマだった。


原作は正直つまらないんだけど、脚本が良いんだろうな。
木皿泉。
ってか木皿泉って人物ではなく夫婦なのか…。知らなかった。

去年読んだこの本も悪くなかった。


昨夜のカレー、明日のパン
木皿 泉
河出書房新社
2013-04-19




序盤は退屈だけど、段々と盛り上がってクライマックスを迎えていく構成が、やはり脚本家っぽい。
本にしては少し物足りない気がするけど、ストーリー展開はすごく良いな。
この本も野ブタ同様、名言が散りばめられていたと思う。そこも脚本家だからこそかな。
あんまり覚えてないけど(笑)。



将来子どもができたら、絶対野ブタ見せたいなあ。
中学入る前とかそういうタイミングに。

器用に薄い関係を作れる人よりは、
うわべだけの友人は1人もいなくていいから、
修二みたいに親友を作れる人に育って欲しい。